総力取材!ウレ・リトゲン インタビューPart3

3回に渡ってお送りするウレ画伯のインタビューもいよいよ最終章です。

プライベートな質問まで、きっちりと答えてくれたウレ画伯でした。

それでは最終章スタートです。



2010年1月のイベント時のウレ画伯



■せっかくの機会なので、作品以外・・・一般的な質問をさせてください。今回の新作発表にあたり一番難しかったことは何ですか?

ウレ・リトゲン(以下U):数ある中からバランスの取れた組み合わせの新作を選ぶことかな。



■先程、作品ごとにコメントを頂きましたが、今回の新作3点に共通したテーマのようなものはありますか?

U:おそらく共通のテーマは、人生における色々な場面や色、そして感情や精神的側面などの性質を描写している、ってことかな。



■「Silent Rise」のコメントの中で、日本の震災の話が出てきました。震災直後に暖かいコメントを頂いた事をファンは忘れていません。そして今回は「東日本大震災復興支援イベント」でもあります。画家として日本に対してどんなサポートができると考えてくださっているのですか?

U:2つ出来ることがあると思っている。

ひとつは今回の売り上げの一部を、地震や津波の被害を受けたエリアに寄付することにした。


ふたつ目は、直接的なサポートになるかどうかはともかく、もう少しパーソナルな活動だ。あまり気づかないかもしれないけれど、僕の作品は日本の伝統芸術から大きな影響を受けている。日本の伝統芸術に見られる、芸術的技巧を根本的に減らすことで生みだされるロマンチックな感覚が好きなんだ。高貴で微妙で時に哲学的な要素が混ざっている。実は禅問答に関する詩をいくつか書きためているので、詩とその場面を表現した絵画作品を一緒に発表できたら、と思っている。もちろん今すぐに、というわけではないけれど。



■ファンの楽しみが、また一つ増えましたね(笑)。多くの悲劇を生んだ地震と津波の被害から1年を迎える日本にむけて何か特別なメッセージはありますか?

U:あれほどの津波や地震の被害を受けた国がたった一年でこれほどまでに復興していることにとても驚いている。日本にはほんとうに霊的な創造力が宿っていると思う。


時々願わずにいられないのは、日本が国として、古い政治的体制から生まれている不信感を払しょくすることができればいいのに、ということだ。日本という国とそこに住む人々の非常にダイナミックな可能性がもう少し効率的な政治システムに結びつけば、この惑星においての日本の位置づけはさらに飛躍するだろうと思う。



■画伯の日本への愛情を感じます・・・。話を少し戻させて頂きます。3点の新作の中で一番気に入っているものはどれですか?

U:一番のお気に入りというのはないよ。どの作品も違った観点から好きな作品だ。



■良く聞かれる質問だと思いますが、新たにファンになった人達の為にアトリエの様子を教えてください。

U:地下にあるとても小さい部屋をアトリエとして使っている。本当に小さすぎるよ。理想のアトリエは広くて天井が高くて、自然光がいっぱい入ってくるアトリエなんだけど・・・でもいつも絵の作成に取りかかり始めると、ラッキーなことにたいていどこにいるのか忘れちゃうんだ。だから理想のアトリエじゃないことは関係なくなってしまうけどね。



■とてもプライベートな質問ですが、週末はいつもどんなふうに過ごしますか?

U:決まった過ごし方というのはないんだ。実はあんまり週末かどうかということにも気づいてなくて、お店が閉まっているのを見て初めて気づくという有様だよ。



■飛躍した質問ですが、画伯は10年後、世界はどんなふうに変わっていると思いますか?

U:うーん、全くわからないな。まだこの世界にいて、存在意義をみつけてるといいけどね。



■そんな画伯の子供の頃の夢の職業はなんでしたか?

U:まあ普通の夢がいくつかあったよ。たとえば電車の運転手とか、消防士、パイロットとかね。でも9歳になったころはっきり思い浮かべてたのは、動物学の教授になること。



■画家ではなかったのですね(笑)。くだらない質問です。100万ユーロあったらどうしますか?

U:全部君にあげるよ・・・(笑)



■もう少しお付き合いください。どこでも好きなところに住めるとしたら、どこに住みたいですか?

U:ロンドン、パリ、フィレンツェ、ローマ、ニューヨーク、イタリアのトスカーナ地方、バリ、フランスのプロバンス地方、南イングランド、京都・・・



■来日展示会の際にもお伺いした事がある質問になります。アーティストになっていなかったら、どんな職業についていましたか?

U:哲学者かな…



■もしどこでも好きな場所に行けるとしたら、今どこに行きたいですか?

U:寝たい…



■では、誰でも好きな人とディナーに行けるとしたら、誰と行きますか?

U:レオナルド・ダ・ヴィンチ、ボブ・ディラン、ミケランジェロ、ジョン・パウル2世(先代のバチカン教皇)、サダト大統領(第3代エジプト大統領)、シッティング・ブル(アメリカインディアン)、パラマハンサ・ヨガナンダ(インド、ヨガの聖人)、アンネ-ゾフィー・ムッター(バイオリニスト)、ビットリア・コローナ(詩人)、ソフィア・ローレン、老子、まだまだ挙げられるけど、この辺でやめとくよ・・・



■キリが無さそうですね(笑)。あなたの人生のモットーは?

U:愛よりリアルなものは他にない。



■もう一つプライベートな質問です。今日の朝ごはんはなんでしたか?

U:パンをふたつ、チーズ、はちみつ、紅茶と水かな。



■最後になります。藤村社長になにかメッセージはありますか?

U:今のまま、ハッピーでポジティブにいてほしいと思う。



■ウレ画伯。ありがとうございました。



3回に渡ってお送りしましたウレ画伯のインタビュー、いかがでしたでしょうか。このウレ画伯のインタビューの深さからも、今回の新作発表(ウレ・リトゲン展)における情熱を感じます。その情熱に応えられるよう、我々スタッフも頑張って準備してまいりました。なんと、本日、新作の額装も仕上がったばかりです!!!!!いままでにない雰囲気の仕上がりにしましたので、その辺りも皆様にお楽しみ頂ければ・・・と思っています。


尚、ギャラリーご来店の際、フォトビジョンにてウレ画伯の写真(作品制作、工房、来日の様子などなど)をご覧頂けるよう準備しております。皆様のご来場、心よりお待ち致しております。・。・’’・(●^o^●)・。・・’・☆

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